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雖井蛙流平法(せいありゅうへいほう): 開祖は江戸時代中期の剣客深尾角馬.深尾は鳥取藩家老河田日向守之政の家来(陪臣).従来の甲冑をつけての戦場剣術を改め,甲冑をつけない剣術とし,自分の号「井蛙(せいあ)」をとり、「井蛙と雖も大海を知る」の意を含めた、雖井蛙流を考案した(「雖」はサイレント).鳥取藩の剣術の主流となり,鳥取藩のみに伝わった. 平法とは,流儀の教えが武士が平素嗜むべき心構えも含んでいる事を示す.この雖井蛙流は種々の古流剣術の極意に対する「返し技」で成立している(後述の→を参照).この流儀は中国地方で大いに流行り,当時はこの流派を学べば他の流派は学ばなくても構わない,と云う風潮すら有った.
小太刀十斬(こだちじゅうざん): 一.鉄釘(てってい):→松本流秘極無一剣 二.[辶/羨]復(えんぷく/えんふ):→新陰流秘極二刀術 三.引列(いんれつ):→門井流秘極玉簾 四.載附(さいふ):→念阿弥流秘極北窓 五.石火(せっか):→戸田流秘極必勝剣 六.刺[[四/匂]/刂](らつたく):→新陰流神道猪勢剣 七.造斷(ぞうだん/さたん):→戸田流秘極万字 八.右閃(うせん):→待捨流秘極封手剣 九.左契(さかん/さけつ):→待捨流秘極光明剣 十.一刀両[亶/刂](いっとうりょうだん/いっとうりょう): →柳生流秘極水月 五乱太刀分(ごらんのたちわき): 一.錫杖(しゃくじょう):→去水流流水 二.稲妻(いなづま):→東軍流微塵 三.曲龍(きょくりゅう):→神道流埋木 四.碪(きぬた):→和田卜伝一の太刀 五.高波(たかなみ):→新陰疋田流釣曲 三曲太刀分(さんきょくのたちわき): 一.小鷹返(こたかがえし):→岩流女郎花 二.玉簾(たますだれ):→柳生流水月 三.鷲乱(しゅうらん):→戸田流鷲の羽切 極意の剣: 一.神妙剣 二.不識剣 三.驪竜剣 四.星斬 関連する歴史時代小説: 一.「深尾くれない」宇江佐真理(新潮社) <不器用に剣に生きた男が丹精した牡丹は、悲しく紅い> あらすじ・・・短躯ゆえの反骨心から剣の道に邁進し,雖井蛙流を興した鳥取藩士・深尾角馬は,最初の妻ばかりか二度目の妻にまで裏切られ,自らの手で始末をつけるため斬らざるを得なくなる.そして,遺された娘・ふきの縁談をめぐる出来事で,ふきの心ばかりか,自分の武士としてのプライドを傷つけられたとき,角馬の取った道とは….人情もので当代随一の著者が,初めて実在の人物をテーマに描いた長編時代小説.二.「狐斬り」司馬遼太郎(「侍はこわい」光文社より) |
aroma 2008-09-13 01:13